Book Review’S ~本は成長の糧~ -33ページ目

儲かる会社のつくり方



著者: 堀江 貴文
タイトル: 堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方
★★★★★★☆☆☆☆



少しずつテレビや新聞に取り上げられる機会が減ってきていますが、それでもまだまだ注目されているライブドアの堀江社長の本です。堀江社長は今まで、注目を集めた時に本を発行しているイメージがあり、執筆に時間をかけている感じがしなかったので今まで読むことを避けていました。しかし、今回はあるキッカケで1冊購入してみました。

◆内容など◆

世間を騒がせている人だけあって(関係ない?)、読み物としては中々面白かったです。堀江社長が起業を志した背景や、起業から現在に至るまでの苦労や喜びが詰まっています。

目次は

1章:会社をつくる
2章:会社を育てる
3章:会社を上場させる
4章:みんなで幸せになる


と、とてもシンプルです。

創業メンバーで失敗した経験や上場で証券会社と揉めたり、必要な書類に忙殺されそうになったり、ストックオプションの旨みについて書かれていたりします。

◆感想になるのかな◆

この本を読んで、少し堀江社長がどのような人物なのか伝わってきました。こういう言い方は極端すぎかもしれませんが、堀江社長は素直、もしくは裏表のない人物なのだと感じました。とにかくなんでもかんでもポロッと言いすぎなのかもって思います。日本人なら腹の中に押し留めておくような意見や野望までポロポロ出ちゃって(苦笑)

会社の成長のためにクールに判断していく思考回路は日本社会から反発を受けるのも仕方ないのかもしれません。僕は堀江社長を応援していますが。

何より面白かったのが、M&Aについて触れている文章にTOBのことが書かれていたことです。友好的TOBについて解説があり、日本では敵対的TOBのイメージの方が強いかもしれないが友好的TOBもある、といった内容が書かれていました。今回、敵対的TOBの知名度を高めたのは他ならぬ堀江社長であることに、失礼ながら笑ってしまいました。

ベンチャーに対して漠然とした憧れを未だに持ち続けているのですが、この本でほんの少しだけイメージを具体的にすることができました。文中にあったのですが、どこで働くにしても「自分が会社を動かしているんだ」と思える職場や、「この会社の上場を、自分は担ったんだ」って言える経験をしてみたいと思いました。

巻末にはライブドアの前身だるオン・ザ・エッヂ時代の上場に必要だった事業計画書や有価証券報告書などが資料として載っているので、これを読むだけでも勉強になります。

今のところ一日一冊の読書&書評を守れているのでちょっと嬉しかったりします。ただ、読書のペースよりも購入のペースの方が早いのが問題ですが・・・。二日前も三冊購入してしまったので、サクサクッと読み終えたいです。

ホームレス入門



著者: 風樹 茂
タイトル: ホームレス入門―上野の森の紳士録
★★★★★★★★★☆



僕は大学で居住問題を考える学生NGOに入っています。その活動で韓国とフィリピンに家建設にも行きました。海外での経験はとても濃いもので考えさせられました。

しかし、それ以上にショックだったのが昨年の冬に訪れた釜ヶ崎での経験でした。たった2泊3日だけでしたが、一日過ごしてそこに住む人たちが普通の人であること、確かに生きていることがショックでした。

「当たり前じゃないか」と思う人は視野の広い人です。僕自身、ボランティア活動をしていて理解があるつもりでしたが、自分の目で見ることの経験の大きさの違いは天と地の差がありました。

前置きが長くなってしまいましたが、この本の舞台は大阪ではなく上野公園です。作者が失業して、息子と上野公園にフラっと入り込んだのが始まりです。作者が失業保険を受けながら約一年間、上野公園で出会った人たちとのドラマがこの本には詰まっています。

◆あらすじ◆

この作品は時間軸に沿って書かれています。時は2000年、作者が43歳の時の出来事です。3歳の息子と共に初めて上野公園に足を踏み入れた彼はヘミングウェイという名前を作者に付けられた老人と出会います。

時には親方にビールをおごる約束を忘れてしまったせいで追い掛け回されたり、公園で炊き出しをしている韓国系の教会に乗り込んでみたり、アルゼンチン日系移民のウーゴに振り回されたり、とその生活は読むものを飽きさせません。

作者は自分の経験を活かし、ホームページによって日本のホームレスの現状を伝えようと考えます。それを実践するために積極的に様々な人と出会い、質問を投げかけます。そして、争議団や警察署、公園管理事務所などにもインタビューを行ったり、大衆団交に参加したりするなど、よりホームレスに近い立場から情報を集め思考します。

最初から最後まで読んで見ても、普通の小説のような読後感を読者には与えないでしょう。しかし、この作品全てがメッセージを持って訴えかけてきます。

◆感想◆

まだまだ自分の知らない世界があることに気付かされる一冊でした。就職活動が終了すれば、日本を一周することを計画しています。それはもっともっと日本という社会を知る必要があると思うからです。実社会に出る前に見ることは絶対に意味があると信じています。

この本を手にしたのは、僕が大学生活で居住問題に関する活動をしているという背景を持っていたからでした。そういうこととは関係の薄い方が手に取る確立はかなり低いと思います。しかし、少しでも興味のある方は読んでみて欲しい一冊です。一方的な押し付けがましい価値観を本の中で主張するわけではなく、あくまでも自分の経験を書いておられます。タイトルにも入門とついていますが、この本は入門書として最適な一冊です。

読んでいる最中に、作者の行動や対応にイライラさせられることもありましたが、それは作者が何もかも包み隠さずに、素直に嘘をつかず書かれたからだと最後に気付きました。実際、後半部分は作者の行動力に感心ばかりしてしまいました。ここまで自分をさらけ出して書くことが出来るなんて一つの才能だと思います。

僕も作者と一緒でヘミングウェイのおじさんが好きになっていました。最後におじさんと再会したとき、僕もあったかい気持ちになりました。

巻末には、資料集として作者が考えた政策提言がされています。文庫版あとがきに書かれていたのですが、行政もこの政策提言を参考にいくつか実行に移しているようです。作者の行動が本が、そして何よりこの本の登場人物一人一人が国を動かす力となったんだと感じました。

内容量も抱負なので、かなり気合を入れて書いてしまいました。もう少し端的にわかりやすく書きたいのですが、まだまだ書き足りないぐらいです(^-^;それに今日の書評はかなり満足しています(笑)

問題な日本語



著者: 北原 保雄
タイトル: 問題な日本語―どこがおかしい?何がおかしい?
★★★★☆☆☆☆☆☆



就職活動で敬語を上手く使えないので、参考になる本はないかな、ということで購入した本です。残念ながら僕の求めていた目的に合った内容ではありませんでしたが、面白く読むことができました。

◆感想&紹介◆

この本の作者は現代の日本語についていろいろな面から解説した「明鏡国語辞典」を編集した人たちです。本の内容は、多くの方が普段から疑問に思っている言葉遣いについて解説されています。一人の方が書くのではなく、総勢5名が分担して書かれています。

「この使い方はおかしい!」とバッサリ切るのではなく、この使い方はこういう経緯で出てきたのだろう、とかまだ現代では定着していないがこれから定着していくかもといった解説がされています。もちろん、少しはこの使い方は間違っているというコメントもされています。

本文の下半分ぐらいで「使うのはどっち?」というコーナーが設けられていて、漢字や言い方の違いについて解説されています。こちらも今までの疑問が解けるものもあって勉強になります。

感想と紹介が混ざった内容を書いてしまいましたので、下にどのような言葉遣いが解説されているのかいくつかピックアップしたいと思います。

◆言われてみれば気になる言葉遣い◆

・っていうか
・みたいな
・私的にはOKです
・全然いい
・とんでもありません
 などなど

全体的に現代の新しい言葉遣いが生まれたのは、日本人の性格の影響が大きいように感じました。直接的な言い方ではなく、間接的なオブラートに包むような表現を現代人は好むようです。この本でも書かれているように、決して間違いだ!とバッサリ切るのではなく、文化の移り変わりとして観察すると面白いと思います。

ジャンルがどこに入るのかわからなくて、思わず「教養」なんてジャンルにしてしまいました。これで合っているのか不安ですが(^o^;もしいいジャンル名があれば教えてくださると嬉しいです。

ブログ・ビジネス



著者: 元木 一朗
タイトル: ブログ・ビジネス―ビジネスで活かせるブログの始めかた
★★★★★★☆☆☆☆



ブログを利用されている皆さんは、その便利さに一度は驚かれたはずです。そして、これを何かに利用できないか考えたことがあるはず・・・。僕はいろいろ考えました。これをサークルで利用できないかなぁとか、仕事で使えるようにならないかなぁや、もっと面白い使い方ないかなぁなどなど。

今日紹介する本はその中でもビジネスツールとしてブログがどこまで利用価値があるのか書かれています。blogWatcherの存在など知らないこともいくつかあって面白かったです。

◆全体的な感想◆

ブログ初心者にピッタリ

前半部分は読んでいて拍子抜けするぐらい、初心者向けの内容です。ブログとはどういうものか、からブログを利用する手続きはどうすればいいのか、などなど。専門的な用語も、上下に吹き出しの形で注釈が入っているので分かりやすいです。ある程度のブログの知識を持っていれば、その後に続くビジネスでのブログ活用方法も理解することは容易です。

具体例がいい

この本は

1.ブログってなに?
2.「閲覧者」としてどこを活かすか
3.プロモーションツールとして活かす
4.スケジュールや在庫の管理ツールとして活かす
5.コミュニケーションツールとして活かす
6.ブログサイトを維持するために


という流れで進むのですが、どの章でも具体的な例が提示されているのがとてもよかったです。例えば、2章ではブログでマーケティング調査に挑戦しています。これは先ほど名前を出したblogWatcherというサイトを利用します。このサイトはブログの中のキーワードを取り上げて、ポジティブな表現なのかネガティブの表現なのか判断したり、頻度を見たりすることが出来ます。本書では「マックグラン」と「匠味」を比較していて、結果の方も曖昧ではなくとてもわかりやすかったです。

◆その他◆

この本は作者自身が実験的にブログを色々活用しています。その中でも一番すごいのがブログで本を書いたことではないでしょうか?編集者と作者はブログで本の制作を進めていきます。どのような内容なのかは本書を手に取って読んでみてください。

2月24日~2月27日

02月24日 時代はブログる!   ★★★★★★★★☆☆

02月25日 欠陥住宅物語   ★★★★★★☆☆☆☆

02月26日 戦略プロフェッショナル   ★★★★★★★★★★

02月27日 ロジカル面接術 2005年基本編   ★★★★★★★☆☆☆

ロジカル面接術 2005年基本編



著者: 津田 久資, 下川 美奈
タイトル: ロジカル面接術 2005年基本編
★★★★★★★☆☆☆



僕と同じく就職活動をされている学生のみなさんは、「就職活動対策本」というジャンルにくびったけ状態だと思います。僕も例外に漏れず、就職活動関連の本を数冊買ってしまいました。その中でも良作だったのが本書です。

堀紘一さんや鳥越俊太郎さんといった著名人もオススメしている本です。コンサルタントと記者のお二人が書いています。論理的な話し方や思考についてはコンサルタントの津田さんが、自己分析に当たる部分を「自分取材」といった形で記者の下川さんが書いています。

◆全体的な感想◆
エントリーの一番最後に画像で掲載していますが、なぜロジカルな能力が必要とされるのかと共に、どのようにすればいいのかフローチャートでわかりやすく解説されています。

前半部分では、企業が求めている能力について説明されています。そして後半部分で「自己PR」と「志望動機」の見つけ方、うまい見せ方について書かれています。

この流れがとてもスムーズで頭をほぐされた読者はすんなりと受け入れることが出来ると思います。

◆抜粋して感想◆
面接のプレゼンテーションは、面接官の頭の中に絵を描く行為に喩えることが出来ます。

これは面接で話す際に、結論から言うことの重要性を説明する時に使われた表現です。結論から話すことが大切だと言う書籍はよく見かけますが、この例え話は僕にとってとても理解しやすかったです。作中では、絵を顔に置き換えて説明しています。つまり、顔の輪郭にあたる部分を最初に説明することでこれは顔について話しているんだな、と面接官が理解できると言うことです。

大事なのは、抑揚です。大事な部分は「ここが大事だぞ」とわからせるためにも語調強く、声を大きくすることは大事です。

これも面接やプレゼンテーションの基本ですが、これを面接の本番で実際に行うのは難しかったりします(少なくとも僕は)。その他にもこういった面接において注意した方が良いポイントが書かれています。

お二人が関わった学生の具体的な事例も書かれていてとにかく読みやすいです(強調しすぎ?)。まだまだ自己分析や面接で困っている人は読んでみてはいかかでしょうか?もちろん読むだけで解決するわけではなく、自分自身が何をしてきたのか、自分の持ち味は何なのか考える必要があるわけですが・・・。

クリックすると大きくなります。

今日の書評は前の3つよりさらにひどい内容になってしまった気がします・・・。やはり読み終えてすぐに書かないと書評はしにくいようです。一日一冊の書評ですが、ストックしている本は書き溜めしておこうと思います(^-^;

戦略プロフェッショナル



著者: 三枝 匡
タイトル: 戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ
★★★★★★★★★★



最近、就職活動をしていることも関係してビジネス関連の書籍をよく読んでいます。その中でも一番面白かった本がこの「戦略プロフェッショナル-シェア逆転の企業変革ドラマ」です。

作者は日本BCGの初期メンバーで、スタンフォード大学でMBAを取得し、その後多くの赤字企業の経営回復に携わっています。その作者の実体験をモデルとして書かれたのが本書です。もともとは、経営者向けの戦略トレーニング・セミナーのテキストとして作成されたそうです。そのため、小説のように展開していくストーリー部分と、[戦略ノート]という形で章の終わりに解説が書かれていて、とても読みやすい作品です。

◆あらすじ◆
主人公・広川洋一は大手の鉄鋼会社に勤める36歳。MBAを取得しており、今の仕事に物足りなさを感じている。そんな時、鉄鋼会社の多角化経営に向けた動きの中で、ある医療機器販売会社と関係ができる。実力を買われた主人公は、常務取締役として出向することになる。そこで彼は、売れるはずなのに売れていない商品「ジュピター」の拡販に向けて、部下と二人三脚で取り組んでいく。そして最後は、大幅にシェアを拡大させて成功させる。一つのサクセスストーリ。

少し大雑把過ぎたかもしれませんが、このようなストーリー展開です。その中で様々な経営手法、戦略スキルがちりばめられています。

◆感想◆

MBAの取得、コンサルタント・経営者に憧れる一冊
読んだ全ての人が、同じように憧れるかはわかりませんが、経営の大変さと共に面白さを伝えてくれるこの本は、興味を持つ人が多いと思います。コンサルタントを何となく志望していたせいもあり、コンサルタントとして働いてみたいという思いが強くなりました。

広川洋一のモデルは作者です。20、30代ととても中身の濃い人生を歩まれています。この本を読んで「俺もやってやる!」とやる気が出てくる方は少なくないと思います。少なくとも僕がそうでした(笑)

戦略系のテキストで?だった人にはオススメ
戦略について書かれた本は数多く書店に並んでいます。僕も数冊読みましたが、理解力が乏しいのか中々頭に入ってきません。同じケースで困っている人も多いと思います(多分)この本では、実際に戦略・手法を実践で活用するにはどうすればいいのか見せてくれています。理論と実践、インプットとアウトプット、どちらも同じぐらい大切です。実践のためのヒントとなってくれるはずです。社会に出ていない僕が言うのもおかしいのですが・・・。

本書は1991年に単行本として出版されたものが、2002年に加筆・修正されて文庫化しました。すでに単行本で売れていたにも関わらず文庫本は10刷以上されている「超」人気作品です。680円とお手頃価格で3000円以上もするような分厚い本を購入するよりも、大分ためになると思います。

初のビジネス本解説でしたが、読み終えて少し時間が経ってしまったこともありうまく解説できたか疑問です(^-^;ですが、こういう経験を繰り返していけば、少しはマシな解説が書けるようになるはずなので頑張ります。

欠陥住宅物語



著者: 斎藤 綾子
タイトル: 欠陥住宅物語
★★★★★★☆☆☆☆



2冊目にビジネス関連を持ってこようと思いましたが、あえて小説でいきます。この本は昨日の朝に衝動買いした作品です。読むまで作者のことも内容も全然把握していませんでした。帯に書かれた

「男に依存せず、男を切らさず、男と同居せず。」

に何となく惹かれた感じです。帯の効果ってあなどれないですね。小説を読むのが久しぶりだったので、楽しくてあっという間に読み終えました。

◆あらすじ◆
この作品は作者の実話、もしくは実体験をモデルに書かれています。40才を過ぎてから家を持とうと決めた一人の女性が、不幸にも欠陥住宅を掴まされて裁判で大変な思いをする、といった内容です。

1章では、家を持つ決意をしてから購入するまで
2章では、実家を飛び出してから
3章では、欠陥住宅と知ってから


というわかりやすい構成で書かれています。本業?は官能小説ということで、ところどころにそういった性描写が書かれていて、うまくアクセントの役割を果たしています。

◆感想など◆

勝ち組?負け組?
最初ははずれ引いたかなーなんて思っていたのですが(失礼)、2章から作者のキャラクターや人生に引き込まれてしまい、後半はすごいペースで夢中になって読むことができました。だらーっとした人間なのかと思えば、まわりに慕われていたり、リーダーシップを発揮したり、しっかりものだったりして、作者ご本人は魅力的な女性なんだろうな、とイメージできます。

世の中では「勝ち組、負け組」という概念が流行しているようですね。それに当てはめると作者は「負け組」となるのでしょうか。こういう生き方もあるんだなって考えさせられました。

独身女性の楽しみや苦労などを作中から垣間見ることができます。一生独身を決めた女性の心を少し知ることができて勉強になりました。かなり、結婚しない女性に対する偏見が薄れたと思います。似たような感覚を持っている方は是非読んでみて下さい。

マイホームについて考えよう
そして本のタイトルにもなっている、メインテーマの欠陥住宅についてです。不況と言われている中で、自分の家を持つことは人生の大博打と言っても過言ではないでしょう。その大博打に作者は負け(=欠陥住宅)てしまいます。一級建築士の先生を呼び、彼に欠陥住宅と宣告された時の作者のショックは、文中から痛々しいほど伝わってきます。

作者は建築士と弁護士と協力し合って、売主・不動産業者・建築業者の3つも敵にして孤軍奮闘します。裁判がどれだけ大変なのか、どれだけ原告は不当な扱いを受けているのか、日本の司法を考えるには十分なストーリーが詰まっています。

これだけ自分の半生をドラマチックに面白く、時には真面目に書けるってすごいことだと思います。人生勉強に、仕事の息抜きに、そろそろ家を買おうかなと思っている方にオススメの本です。

うーまだまだ要点を絞って書くのが苦手です。まだまだ長いですが、最後まで読んでくださった方ありがとうございます☆この調子で頑張っていきますのでよろしくお願いします(^o^)

時代はブログる!



著者: 須田 伸
タイトル: 時代はブログる!
★★★★★★★★☆☆



記念すべき1冊目の書評を張り切って書いていたのですが、サーバーメンテナンスのために全て消えてしまいました。1時間もかけた大作だったのに・・・。気をとりなおしてもう一度書き直します。

1冊目はアメブロということで、アメーバブックスから出版されている須田伸さん(誰も信じてくれない、本当にあった不思議な話。)著の「時代はブログる!」です。

作者のブログを読むと、人気で売り切れみたいですが、僕は発売すぐにアマゾンで「実録鬼嫁日記」と一緒に購入していたので大丈夫でした。

就職活動が忙しいくまとまった時間を取れなかったので、読めていなかったのですが、我慢できず昨日に無理矢理読んでしまいました。

◆全体的な感想◆
まだブログを始めていない方に向けて書かれた本という印象を受けました。書かれている内容も1と2章はブログとはどういうものか、書くことでどんなメリットがあるのかわかりやすく説明されていました。母親→祖父という順番でブログを始めさせようと目論んでいる僕としては、この本はありがたいなと感じました。

3章から本格的に作者のインタビューした内容と併せてブログについて書かれていきます。しかし、ブログについて深く突っ込んだ内容が少なく、ある程度知識を持った人にとっては物足りないかもしれないな、と思いました。
僕自身、この本は今までブログについて思っていたことを再確認や後押ししてくれる分には役立ちましたが、新しい発見・気付きというものは得ることができませんでした。

それでも、作者の実体験に基づいた素直なブログに対する期待が伝わってきて、読んでいると多くのことで共感できました。

文字も大きく、ページ数も少ない方なので早い人なら1時間あれば読み終えることができるのではないでしょうか。ブログに関する本が最近よく出版されていますが、最初に読む1冊として適していると思います。

◆抜粋して感想◆
情報発信することはつながることだ

これは5人のブログサービス関係者にインタビューした時に共通して得られた考えです。この本の中で最も共感した部分です。情報発信そのものはブログ以外のもの、たとえば仕事や日常生活でも同様のことが言えます。その「情報発信」という行動を容易にかつ効果的に行うことを実現させたブログの功績は大きいということです。付け加えると、交流(つながる)という点ではアメブロが最も優れたサービスだと僕は感じています。

日常の中で自分が目立つことを避けている人ほど「俺、実は主役になりたい」願望が大きい(byおちまさとさん)

その通りです!!(笑)これは賛否両論があるかもしれませんが、僕自身がこういう性格です。就職活動のため自分の性格を分析するのですが、その結果出たのが「引っ込み思案の目立ちたがり」でした。この考察に賛成の方は多いのではないでしょうか?

たくさん書くからこそ、ネタが生まれる(by中谷彰宏さん)
出力の機会が多いから、物知りになるんです(by和田秀樹さん)


これもその通りだな、と思った部分です。日記用のブログでちょうどこのことについて触れていたので、なおさらすんなり自分の中に入ってきました。人はアウトプットしないとどんどん記憶が失われていくと何かの本で読みました。そして、書き続けると頭が整理されて新しいアイデアが生まれたり、要素と要素が結びついて新しい発見があるんでしょう。

◆最後に◆
本の中で、渦中の人であるライブドアの堀江社長がインタビューされていました。この時点で、既存のメディアを買収(乗っ取る)計画が頭の中で練られていたようです。ま、これだけのものをするということは3ヶ月前には考えられていないとおかしいんですけどね。堀江社長のインタビューに前後して、既存のメディアとインターネットの今後についていろいろと論議されていて面白かったです。

初めての投稿ということで、少し気合が入りすぎましたがこんな感じで続けていきたいと思います。就職活動のせいもあって、ビジネス関係が多くなると思いますが、それ以外にも小説などの書評もしてバラエティに富んだブログを目指したいと思います。

このミステリーがすごい!

*リンク先は僕の感想になります(^-^;

◆第1回◆

 □金賞□
  「四日間の奇蹟」 浅倉卓弥

 ■銀賞・読者賞■
  「逃亡作法」 東山彰良

 □優秀賞□
  「沈むさかな」 式田ティエン

 ■隠し玉■
  「そのケータイはXX(エクスクロス)で」 上甲宣之

◆第2回◆

 □大賞□
  「パーフェクト・プラン」 柳原 慧

 ■優秀賞・読者賞■
  「ビッグボーナス」 ハセベバクシンオー

◆第3回◆

 □大賞□
  「果てしなき渇き」 深町秋生

 ■大賞■
  「サウスポー・キラー」 水原秀策