Book Review’S ~本は成長の糧~ -7ページ目

LAST (ラスト)

LAST (ラスト) LAST (ラスト)
石田 衣良

講談社 2005-08-12
売り上げランキング : 69015
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★★★★★★★☆☆☆

ZOO〈1〉

ZOO〈1〉 ZOO〈1〉
乙一

集英社 2006-05
売り上げランキング : 1720
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★★★★★★★★☆☆

3週間続ければ一生が変わる

3週間続ければ一生が変わる―あなたを変える101の英知 3週間続ければ一生が変わる―あなたを変える101の英知
ロビン シャーマ Robin S. Sharma 北澤 和彦

海竜社 2006-02
売り上げランキング : 4
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★★★★★★★★★☆

ビア・ボーイ

ビア・ボーイ ビア・ボーイ
吉村 喜彦

新潮社 2006-07-20
売り上げランキング : 9092
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★★★★★★★★★☆

今日は早朝から大雨と雷の轟音で目が覚めました。しかも、気付けば「時すでに遅し」な状態の無残な洗濯物たち。。。すっかりとびしょ濡れになってしまっていました。昨日も今日も快晴だからって次の日も快晴だって勝手に思い込まない方が良いってことの典型ですね。

さて、本日ご紹介の一冊は帯の言葉を借りるならそのままズバリ

「本邦初のザ・営業成長小説」

です。営業マン(ウーマン)が成長していく小説って今まで日本で発売されていなかったのでしょうか?まだまだ読書歴の浅い僕には把握しかねることですが、そもそもそんなことはどうでも良い(苦笑)それよりも目に入ったのは、

「オレが変われば世界も変わる!世の中、意外とシンプルだ。」

という赤文字です。この考え方がステキ。そしてこの考え方をまだまだ完全に実践できていない自分も憎めず。

わき道に逸れてしまいましたが、本書の内容はまさにビールを売る営業マン(元宣伝マン)のサクセスストーリーです。著者はサントリーの宣伝部で働いていた経験を持ち、話の内容も非常に具体的で現実的に描かれています。まぁ、ある程度は大げさに書いているところはあるのでしょうが。

仕事はできるが、酒と女にだらしない主人公があまりの生意気ぶりに営業マンとして地方に飛ばされてしまいます。そこで上司に時には厳しく、時には優しく教育してもらいながら、営業先の人たちにもまれながら成長していきます。

自分自身が営業をして約3ヵ月になります。本当に短い期間ですが、あるセリフがとても心に残りました。それは

「人生たかだか八〇年。巡りあう人の数もしれとる。そういう出会いを大切にしたい。売ることばっかし、あくせく考えとると、結局、人生、何も残らん」
「売る」というのは「こっちの思い通りになってほしい」という勝手なベクトルだ。


仕事をしているとついつい数字ばかりが気になってしまって、相手のことを数字を運んできてくれるか、くれないかでしか見れなくなってしまっていたりします。気持ちがそちらに傾いてしまった時には、一度深呼吸をしてこの言葉を思い出したいと思いました。

主人公の上杉もいいキャラクターをしているけれど、それ以上に周りの人たちがステキです。上司の柴、同期の木下、黒岩社長、ユニークな夏海などなど。対照となる沖崎副社長、芦臣、小森などもわかりやすいぐらいのダメっぷりである意味すかっとします。

営業成長小説なんてちょっとかたっくるしい説明がついているけれど、どんな人でも楽しめる立派なエンターテインメント小説です。

方向性を持って、真面目にちょっとずつ世界を変えよう。そうしていれば、きっとどこかに通じる道は開けるはずだ。

この言葉を忘れず、むしろ毎朝唱えて一日一日を過ごしていこうと思います。

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つぶつぶダイアリー : 読むビール 「ビア・ボーイ」吉村喜彦
弘前駅アプリーズ内の書店: ビア・ボーイ
ビア・ボーイ|経済・企業小説よむ読む
Twistin' The Night Away ビア・ボーイ / 吉村喜彦

泳いで帰れ

泳いで帰れ 泳いで帰れ
奥田 英朗

光文社 2004-11-18
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★★★★★★★★☆☆

本当に暑い日が続きますね。クーラーを切った途端に首から汗が流れていきます。明日も外出なので、かなりつらいですが、がんばります。

そんな暑いギリシア、アテネのオリンピックをレポートした奥田英朗さんのエッセイです。ってちょっと無理矢理すぎましたね。。。

前半では、文体が独特だったのでてっきり物語調に女の子を主人公にしてレポートしているのだと思いましたが、全く違いました。いつもどおりの奥田さんらしい内容でした。

カメラマンのT君と二人でギリシアに渡って、オリンピック観戦。ここまで上手にレポートを書ける方はなかなかいないのでは?と唸ってしまうほどに面白く読めます。特に、民族性・国民性を感じさせる描写は秀逸です。中国人のたくましさ(あつかましさ)、日本人の奥ゆかしさ(気の弱さ)、ラテン系のノリのよさ、などなど強くうなずけるものばかりです。

なかでも一番印象的だったのは、

踊りながら、頭の隅で漠然と思う。世界は、もしかして日本人抜きの方が楽しいのではないか。

なんでもかんでも悲観的に、深刻に考えてしまいがちな日本人。お祭り騒ぎも人目をはばかって思い切ってできない奥ゆかしい日本人。波風を立てないように、目立ちすぎないように慎ましく生きていく日本人。

その結果が、野球のドリームチームこと「長嶋ジャパン」の敗退、消極的な試合内容に現れます。野球のことは詳しくないし、当時も中継を見ていなかったくちなのですが、奥田さんの感想に大きく賛成してしまいました。

全体を通して非常に読み応えがあり、ギリシアという国を知ることができ、オリンピックに集まってくる世界中の人々の特徴について学ぶことができ、エッセイとしてとても良い一冊です。

やっぱり奥田さんは小説を書いても素敵ですが、エッセイも同じぐらいステキですね。

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「泳いで帰れ」 奥田英朗 今日何読んだ?どうだった??
千里の道も1歩から: 泳いで帰れ
今夜レティクル座の見える丘に:泳いで帰れ
思ひ出ドロドロ : 泳いで帰れ 著・奥田英朗
今日も無事終わりましたーー:泳いで帰れ そうか、そういう意味がこめられて

陰日向に咲く

陰日向に咲く 陰日向に咲く
劇団ひとり

幻冬舎 2006-01
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★★★★★★★★★☆


週末は無謀にも二日連続でカラオケオール。昼まで寝たのでなんとか大丈夫でしたが、やっぱり二日目の明け方は眠たくて仕方なかったです。ここらへんがもう若くないってことなんでしょうか。。。

昨日、やっと話題のこの本をBOOK OFFで手に入れることができました。といっても、僕の場合は「劇団ひとり」をあまり知らないので芸人が書いた本だから読みたい、というよりは普通に売れている本がどんな内容なのか知りたいという欲求で購読しました。

そういった背景からまったく先入観も持たずに読んだのですが、本当に上手いですね!!5つの短編集なのですが、それぞれが少しずつリンクしているから、先が気になってしまうし、短編としてもひとつひとつがしっかりとまとまっているので安心して読めます。

読書(特に小説)をしていて僕にとって一番大切なことは、「安心感」だったりします。作品自体が浮ついていていたり、ちぐはぐだったりすると不安になって、集中できなくて作品自体に集中できなくなるので。上手な作家さんの作品は全てこの「安心感」を与えてくれるのです。その点では処女作とは思えないぐらいの「安心感」をこの作品では与えてもらいました。

内容が薄いとかライト過ぎるとかいった評価もありますが、あえてそういった内容、形式で書いた作品なんだと思います。ボリュームのある、もっと濃い作品を書こうと思えば書けるだけの実力は持っている人だと感じました。ひとつひとつの出来事、人、ものをつぶさに観察し、考察すること。それを人生の中で繰り返してきた感受性の高さと理論的な頭脳を持った人が面白い作品を書くことができるんですね。

作品のことに少し触れるとするなら、短編の中では「道草」が一番好きです。他の作品も悪くないですし、他の方の感想を見ていると「道草」はあんまり人気がないようですが、他の作品と違ってひねっていないストレートな構成が逆に新鮮で、主人公の心境もよくわかって、それでいて結末が肩透かしをされるような感じで憎めなかったです。

ちょっと疲れている時、頭が働かない時、昼ごはんのあとの休憩とかに読むとぴったりの作品です。45万部突破もうなずける、万人向けの作品だと思います。

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「陰日向に咲く / 劇団ひとり」|Ordinary Days  -日々の石ころたち-
読書ノートKY : 陰日向に咲く/劇団ひとり(1470円・幻冬舎)
道草に花 「陰日向に咲く」劇団ひとり
リベルテ365時間
くにょくにょ日記:陰日向に咲く
一期一会   : 陰日向に咲く/劇団ひとり
Daily Mirano***:『陰日向に咲く』
ゲームを創る旅:■陰日向に咲く
Amazing Grace BOOK REVIEW: 『陰日向に咲く』(劇団ひとり)
新・パンダは命の恩人です。: 『陰日向に咲く』★★★★☆
獏のいる庭園 : 劇団ひとり著 『陰日向に咲く』
とりあえずもの申す!?:陰日向に咲く

フラッタ・リンツ・ライフ

フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life
森 博嗣

中央公論新社 2006-06
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★★★★★★★★★☆

気付けばついに8月!時間の経つのは本当に早いものですね。今月のこのブログの目標は、できるだけ多くの人に見てもらえるように努めるということに決めました。まずは、毎日更新することが大切ですね。あとは、いつもトラックバックさせていただいている他のブログのみなさんのところにコメントを出来る限り残すなどをしていきたいと思っています。仕事でも目標を持って、本格的に取り組み始めたので、こちらでも頑張ります。

さて、今日の本は森博嗣さんの『スカイ・クロラ』シリーズの第4作目です。古本屋でこの本を見つけるまで最新刊が出ていることを知りませんでした。最近、新刊のチェックを本屋さんでしていなかったからですね。やっぱり情報を手に入れるためには自分の足で探し回ることもすごく大切だなって感じます。

半年間ぐらいで、このシリーズを読んでいるのですが、早くも今作品の主人公である『クリタジンロウ』が誰だったのか思い出せませんでした。かすかな記憶をたどって出てくるのは、何作目かで名前を見たことがある、あまり目立っていない人物だったということだけでした。前作までを東京まで持ってきていないので確認ができないのですが、たしか『クリタジンロウ』は死んでいたような気もします。これについてご存知の方はこっそりメッセージで教えてください(笑)

今回も独特の世界観が展開されています。短い文章の連続で表現される刹那的な雰囲気、疾走感。次第に明かされていく『キルドレ』の秘密。そして『クサナギスイト』の全貌。

『クリタ』の『キルドレ』としての葛藤、空虚感、『クサナギ』と同じようなパイロットとしての感覚、そして『人間』との違い。などの要素がこのシリーズのテーマ?として徹底して表現されています。繰り返される現象、それでいながら深化していく感覚。どことなく哀しくて、どことなく愁いを帯びて、空への憧れを思い起こさせてくれる作品です。

予定では残り一冊でこのシリーズも完結となりますが、残り一作品でどこにもっていくのか楽しみでもあり、寂しくもあります。次第に飛行機の演出も減ってきて、日常や心境の描写が増えてきているので、逆に初めは慣れなくて読みづらかった飛行機のシーンが少なくて物足りなさを感じてしまうぐらいにまでなっていました。

ただ、言葉というのは、いつもこんなふうに、綺麗に飾って現れるものなんだ。人の心の中を見せているわけではけっしてない。

人は、力を持っている。
力に憧れている。
力が欲しい。
それが自由だと知っているからだ。
~中略~
人を自由にするのは、力だ。
人はそれを持っている。


ふたつだけ抜粋しましたが、要所要所で出てくる誰かに語りかけるようなセリフのようなひとつの詩のようなフレーズが人間のいろいろな側面を表しているようですごく好きです。

シリーズが完結したら、もう一度最初からいっきに読み進めてみようと思います。そうすると、今まで気付かなかったメッセージにも気付けそうです。

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Celestial Blue 森博嗣 フラッタ・リンツ・ライフ(中央公論新社)
あくがれスクラップ: フラッタ・リンツ・ライフ
井上の暇潰し編:読書(フラッタ・リンツ・ライフ)
Over the Rainbow 「フラッタ・リンツ・ライフ」
露草子:フラッタ・リンツ・ライフ
フラッタ・リンツ・ライフ v  i  n  t  a  g  e  -  s  m  i  l  e    
+ ChiekoaLibrary + | フラッタ・リンツ・ライフ [森博嗣]
ミステリ不全症候群。 「フラッタ・リンツ・ライフ」森博嗣、読了。(☆☆★)
Clear Sky Way: フラッタ・リンツ・ライフ/森博嗣
My Room:小説/森博嗣 「フラッタ・リンツ・ライフ」
clouddrift日和 | 森博嗣 「フラッタ・リンツ・ライフ」
ぴかりの日記:フラッタ・リンツ・ライフ

チョコレートコスモス

チョコレートコスモス チョコレートコスモス
恩田 陸

毎日新聞社 2006-03-15
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★★★★★★★★★☆

今日は営業で外出でした。初めての本庄市、そして群馬県上陸。電車に揺られて1時間半は長かった。。。

恩田陸さんの作品です。今作品のテーマは「演劇」。今まで読んだ恩田陸さんの作品の中では一番のボリュームだったのですが、引き込まれるように読み切ってしまいました。

ひとりの不思議な少女「佐々木飛鳥」。脚本家「神谷」。サラブレッド女優「東響子」。などなどどの登場人物もひとくせもふたくせもある魅力的なキャラクターばかり。

個人的に盛り上がったのは、劇団の初公演の箇所。大学の時に、はじめて見た友達の演劇を思い出して、その時の興奮、一体感、感動などを思い起こしました。

SFでもホラーでもミステリでもない、恩田陸さんの作品としてはめずらしい一般的なテーマでありながら、随所に恩田さんらしさが溢れていて、最後の結末もやっぱり恩田さんだ!と思わせてくれる感じ。

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Makoz.Net チョコレートコスモス
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アキハバラ@DEEP

アキハバラ@DEEP アキハバラ@DEEP
石田 衣良

文藝春秋 2004-11-25
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★★★★★★★★★★


疲れ切っていた先週とは違い、今週は最初から良い感じでスタートが切れました♪雨の日が続きますが、気持ちは上向きでドンドン走り抜けていきたいなって思います。

石田衣良さんの作品を読むのは二作目です。「東京DOLL」とは少し世界観が似ているようでいて、違ったストーリー、キャストがすごく良かったです。完全にこっちの作品の方が僕的には好みです。

ひとりひとり少しの問題を持っていて、ひとりでは上手く社会で生きていくことができないメンバーたち。それぞれが支え合いながら、個々のスペシャル(特技)を活かして会社を立ち上げます。そこで生まれたAI型サーチエンジンのベータ版「クルーン」。そして「クルーン」の可能性に脅威に目をつけた大企業のデジタルキャピタルの社長である、中込威。

全体を通して、オタクであること、ゲーム性を取り入れながら書き上げられているのが秀逸です。読みながらひとつの冒険譚を見せられているような感覚に溺れました。これだけ夢中になって読んだのは最近だと「チームバチスタの栄光」以来かも。

現実と空想の狭間を巧みに突っ切って作られた印象です。この作品に出てくるようなAI型のソフトウェアは近い将来に実現するかもしれないし、自己学習型のソフトの開発の結果がどのような未来をもたらすのかはわかりませんが、それを考えながら読むだけでもワクワクします。これは僕自身がインターネット好きな人間なせいかもしれませんが。

アキハバラのことは全く知りませんでしたが、アキハバラの持つ独特の世界観も伝わってきて、細部にまですごく気を使っているなぁ、と感心してしまいました。

ひとりひとりのキャラクターが愛らしくて、引き込まれてしまいます。完璧な人間なんかよりも、どこか欠陥を持った人間の方が愛着が湧くんですね。特に、リーダーのページは読み始めと終わりでは自分の中での印象が全く変わっていてびっくりしました。ページがいるだけで安心感を持てる感じです。そこまで表現する石田さんの実力は素晴らしいですね。

そして一番心に沁みた言葉がこれです。

「生きることは探し求めることで、よい人生とはよい検索だ」

この一言でこの作品を総括しているのかもしれませんね。

今回の感想はあまりにもまとまりがなくて情けないです。。。感想を書く時のスタンスを固めて書いていくことをそろそろ意識的に行っていこうかと思います。

アキハバラ@DEEP:オフィシャルサイト
映画『アキハバラ@DEEP』公式サイト
アキハバラ@DEEP~ブログ

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俺育て!虎ヘッド風味:ver2.3 アキハバラ@DEEP 三者三様
本の虫だいありぃ: 【アキハバラ@DEEP】 石田衣良
半醒半睡zzz: アキハバラ@DEEP
『アキハバラ@DEEP』|日々のあわわ
ケインの副業ブログ:石田衣良原作のアキハバラ@DEEP
Back seat dog:アキハバラ@DEEP / 石田衣良
アキハバラ@DEEP  石田衣良 眠れない夜のことば遊び
Blog Life 365-東京 Explorer-:177:アキハバラ@DEEP(石田衣良)
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ひまわり畑であそぼう♪: 石田衣良さん☆[アキハバラ@DEEP]映画化☆
気になること: 石田衣良作品初映画化…9月公開「アキハバラ@DEEP」
パトラッシュが死んでも泣かない:アキハバラ@DEEP 石田衣良

風味絶佳

風味絶佳 風味絶佳
山田 詠美

文藝春秋 2005-05-15
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★★★★★★★☆☆☆

完全に身体が疲れています。。。今日も夕方からまた調子が悪くなって、力が入らない感じになりました。なんだか、身体の中心で澱みが生まれている感覚。なんとかしたいんだけど、何をすればいいのかわからないもどかしい感じです。これが夏バテというやつなんでしょうか??

今日は、初めて(多分)山田詠美さんの作品を読みました。この本は、前に映画を観に行った時に映画化されるということで気になっていた作品です。

初めて山田詠美さんの作品を読んだのですが、僕にはまだまだ難しい内容だったようです(苦笑)面白くないわけではないんだけれど、終始、拭いきれない違和感を感じながら読んでいました。「東京タワー」を思い出してしまいました。もちろんリリー・フランキーさんの方ではなく、江國香織さんの作品の方です。どうも女流作家と感じさせる作品が苦手のようです。

本作品は短編集で全て、肉体労働系の仕事に就いている男の視点で描かれています。男の行動も理解できないところが多いのですが、それ以上にその男に付いている女の考え方や行動が理解し難い部分が多いのです。頭で理解できたとしても、心で理解しきれない感じ。

つまりは!僕の経験不足が原因だと思うのですが(笑)

そんな中でも映画化され、タイトルにもなっている「風味絶佳」は嫌いではありません。ばあちゃんの生き様は羨ましかったり、やってみたいとはあまり思わないけれど、周りに一人はいたら面白いだろうな、なんて思わせてくれます。そんなばあちゃんに振り回されているようで大好きな志郎も嫌いじゃないです。

一方で、「春眠」は受け付けられませんでした。この作品が一番、わかっちゃいるけど、納得できない感じです。章造の心境はよくわかるんですけどね。と言いながらも、梅太郎の気持ちも痛いほどわかるわけですが。

あとは、短編全部に食べ物を絡ませてもらえたら嬉しかったかな、なんて思ったりしました(笑)

本作品は山田詠美さんの作品の中でも特徴はそこまでないということなので、違った作品を読んでみて合うか合わないかを決めてみようと思います。人生経験が豊富になると好きになるかもしれないですしね。

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momo nikki:「風味絶佳」 by 山田詠美
なにわアウトサイド: 風味絶佳/山田詠美
つんどくの日々 | 40 風味絶佳(山田詠美)
心には読書(1000冊斬りしてみようかと…) 『風味絶佳 』/山田詠美
読書:風味絶佳(山田詠美)|駒吉の日記
のうぜんかつら 風味絶佳/山田詠美
チビカル: 『風味絶佳』山田詠美
++めるぱ流オススメ本++: 「風味絶佳」 山田 詠美
book review 純文学系小説の紹介 『風味絶佳』 山田詠美
「風味絶佳」 山田詠美 みそじょのひとりごと
Lovely days 風味絶佳 山田詠美
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